ネス君へ:ゲームの中でも殺したくない

* 私がまだネスと名乗る前、ずっとずっと昔の話

2003/08/31


◆ 

キミもきっと、日々感じていることだと思うんだけど。


ゲームの中って、どうして敵を倒さなきゃいけないんだろうね?

一般的なRPGであればあるほど、主人公たちはふつうに敵を沢山殺したり倒したりして経験値を稼ぐんだ。

どうしてだろうね?

シューティングでもそう。

何も言わずに弾を撃って相手を撃破するのは、なぜ?


…私はずうっとね、それがいやでいやでたまらない。

どうしてこんなことが当たり前で、疑問を感じなくさせているのか、ゲームを作った方の考えの無さに嫌気がさすんだ。

そしてそんなゲームをプレイしている自分が嫌になるんだ。


なによりも嫌なのが、虐殺。

力が圧倒的に劣っているものを、一方的に、問答無用で殺すこと。

単にキャラクタのレベルを上げたり、パワーアップするために(経験値稼ぎマゾな)私の犠牲になった敵は、一体今まででどれだけいるのだろう…。

シューティングゲームでのボス以外の「敵」は、一体何のために生きているの?

一撃で倒せる敵を、どうして殺さなければならない?

・・・ゲームだから?


お願いだから、最低限の逃げ道をください。

会話で戦闘が回避できる女神転生if...のように。

このテーマに真っ向から勝負したmoon(および同様のスタッフの皆様の作品)のように。

または命を、どんな相手とも対等にしてください。

ドルアーガの塔やゲイングランドのように。


ゲームがなによりも、だれよりも大好きだからこそ、

ゲームがこんなにも許せないことはない。

ゲームのなかの私が、そこにいられる理由があるように

そこにいるすべての存在に、生きる権利を与えてほしい。


追伸:

だからリズムアクションは、出るべくして出たんだろうなあって思うよ。

好きか嫌いかは別にして。