そう。綺麗な連携はおれの心を奪うのだ。
何故ならそれは、一人では決して見られない景色だから。
その瞬間を感じたくて、おれはゲームの中、人と出会いたがるのだ。
特別な誰かとの、最高の景色を感じるために。(2013年12月)

彼女はもっともあたらしいTA人のひとり。
毎晩熱心に話を聞いてくれたし、一緒にちゃれをしてくれた。
当時、4人集まればEp1TA3切りを、2人の時は海をクリアしようと頑張っていた。

2020年2月24日

Tさん(TA初心者の方)と昨日の話をしていたら、彼女が来た。

少ししょんぼりした様子の彼女から話を聞いた。

先の土日、あちらの人達とやったC6で、HUでもFOでも死にまくっていたから凹んだとのことだった。

その光景が容易に想像できて、私の口元は緩んでいた。

「他の人と足並みが揃わなくなって一人で死んだんだろうなあ

…TA人になったんやね」

Tさん居るうちに何かやろうと、会話を打ち切って3人でC9を開始。

井盾出て、盾回収に行った彼女が合流した直後、70ブレイドを振るう私の近くにパラッシュが落ちた。

「p」

私の言葉に即反応して彼女が動く。

『6560p』

鬼p持つと緊張する、という彼女の言葉を思い出し、また口元が緩んでしまった。

私の心配?を他所に、皿や馬を瞬殺していく彼女。とても頼もしかった。

私は努めて先行し、彼女の為にルームメイクをした。

2エリ。湯前のシャッターでの罠報告。私も彼女も罠は殆ど無かった。

湯前部屋が2で開いた時、彼女は一瞬迷う素振りを見せながら、先行ルートへ。

私はシンボルを出したものの、Tさんも彼女について行ってしまった。

タイムスイッチ後の部屋。

鬼pでの戦い方を行いながらも、複数の赤を並べず攻撃して横からポコポコ攻撃を食らいながら斬っている彼女。

(ちょっと硬いな。緊張してるんだな…)

私は斬られていない方の赤にblで斬りかかる。

2H 1段目にmissが出たところで「ありがとう」sc。

自分の赤を倒し終えた直後、彼女はスッとNを出してくれた。※

…連携は取れている。問題ない。

当然ながら彼女の方が先にlv24にはなったけれど、その日の70blの私はめっちゃ見えてた。

彼女が主要な敵を迅速に処理してくれた部分も多々あるけれど、ダメージはほぼ、クローと正面セットmissった鮫にしか食らってない。

3エリでFOスイ、その後Tさんにメイトを2:2置き、4エリは右。

ラスエリ2部屋目スイッチを押し、盾置き前の部屋でやっと、100pを入手。ここから新快速！

クリアタイムは37分だった。

『鬼p拾った時、置こうか迷った』

「駄目やでw」

『うんw』

Tさんが落ちて、二人きりになって、フィードバック。

『実はさっきの9、緊張してた』

「緊張してたの動きでわかった。でもなんでw」

『6でへこんでたのがあったのかな・・

なんというか…Tさんにねすさんとの綺麗な連携を見せたかったんだと思う。

チャレのいいところを見せたかった』

「そっかw 見せられたと思うよ。**が前方、私が後方で戦って、必要な時はスッと集まって敵を斬れてたからね」

冷静を装って言葉を返した。

今にして思えば、SSに撮っておけばよかった。wiiだったけれどスマホで撮っておけばよかった。

その時の私は、この尊い言葉を私一人のものにしたいと、それだけしか考えられなくて。

…綺麗な連携。それは私がどんな時も理想とする動き。

彼女もまた同じようにそれを目指し、私を見てくれていた……

そりゃわかってたさ。じゃないと連携なんてとれない。だから彼女がいいんだ。

そしてそれをちゃんと彼女から聞くことができた。

―私はなんて幸せ者なんだろう…！

「…C6もきっと、そうやってチャレの良いところが見せたくて一人で突っ走ったんだろうね」

普通の人には理解されないこと。

それは「TA人になるということは、弱くなる」ということ。

己の動きを最適化し、最速で敵を倒すということは、その他の敵に対して無防備になるということ。

仲間を信頼し、背中をガラ空きにできるのは、TA人の証。

そしてその動きを、図らずもTAではない面子とのチャレでやってしまったなら、それが計算に入らない内はこうなるのは必然なのだ。

『>_< 皆はきっと、一人で先行って一人で死んでるって思ったと思う』

「そうだねw さっきの9でも、TAなら鬼p持っていたから湯行かずに先行するのがセオリー。

でも、3人だし、ひとりは初心者なのだから、この場合は皆湯に行った方が良かったと思う。

他の人をよく見て、足並みを揃えないといけない」

(私の動きを見、綺麗な連携ができるあなたならもう、そんな動きだってできるんですよ)

言い損ねてしまった言葉。

だって彼女がそれに気づいてしまったら、あちらで他の人と最善のチャレをしてしまう。

それを辛いと思ってしまうのはいけない。嫌がってもいけない。でも、辛いし嫌だった。

「もうTA人になってしまってるから仕方ないね」

誤魔化して出た言葉。

『おかげさまで、自分の成長を実感してます』

「実感されてるの本当にうれしいなあ。私も皆も、毎日一緒にチャレしたがってるんだよ。

動きが素直で綺麗で、一緒にやっててとても気持ち良いから」

『うれしい』

・・・

『今日はTさんだったから大丈夫だけど

他の人だったら、妬いていたかもしれない』

「私は土日に妬いてました」

またすぐ冷静に？返したけど？(言葉通りで、妬いてた気持ちの方が大きかった)

えっ？なんか？？いいの？私に餌を与えても碌なことにならんよ？

そういえば先週木曜のふたり海でも、新人が来ますよ海何pでもできるらしいですよ、と話したら一言『席がなくなる』って…

「そんなことない。いつでも人手不足ですよ」と冷静に返してしまったけれども…

あの時彼女が欲しかった言葉は「他の誰でもなく、**と一緒にチャレがしたい」だったのかもしれない。

喉まで出掛かったけど、あまりに重すぎてどんびきされそうな気がして、言えなかった。

ってかここまでの会話でも随分恥ずかしい。一応自覚はある

・・・

パシン！

ふたり海、最初のイカにクリチられて吹っ飛ぶwiiness。

…あ、やべ、私完全に惚けてるわ。

―ずっと彼女とふたり海やっていたくて、だからずっと、クリアするのが怖かった。

クリアしたらもう一緒にやってくれないかもしれないと、ずっとずっとめちゃくちゃ不安だった。

でもここまで言われたのならば、それに応える自分であらねば。

きっともう、クリアしても側にいてくれる

だってもうTAの魔性は彼女を捕えてしまった

今日こそは彼女とふたり海クリアしたい。クリアさせてあげたい。

最初の回収で、ADbs、D55H55lg。

(これは…いくかもしれん…)

久しぶりに指先に湿り気を感じた。

3えりgd部屋。3わき目。

起きたdpsが凍る一瞬前。

抑える為のADbsがdpsに命中してしまった…

ネーーーーーーース！

……gdって墓。

その後はlgもmgも出ず、2時半に。

時間経つのはやすぎんよおおおおおおおおおおお！

ちゃれ日記